大きな夢や、大きな目標を叶えることは容易ではありません。
夢・目標が大きければ大きいほどその道は険しくなります。
なかなか上手くいかず、悩むこともあるでしょう。
失敗が続き、夢自体を諦めてしまう方もいます。
そして、夢や目標を達成するには「自分の能力」が大きく関係してきます。
「自分の能力」とは、頭の良さ・運動能力の高さではありません。
自分の考え方、勤勉さ、情熱、忍耐力、行動力など、様々な能力のことです。
言い換えるならば「潜在的能力・潜在意識」
夢・目標を達成させるにはあらゆるものが必要ですが、
一番重要なのは「自分自身の内なる意識・能力」ではないでしょうか?
身体能力が高く、才能があるにも関わらずプロのスポーツ選手になれない方もいます。
逆に、身体能力が低く、昔は補欠だったという選手が、
プロの舞台で活躍していることもあります。
その背景には、根底の思考(潜在意識)が関係しているように思えます。
前者はどこかで諦めてしまったが、後者は自分を信じ、
夢を達成することに情熱を持ち続け行動した結果ではないでしょうか?
ちょっといい話―いますぐ泣ける!感動の実話100選! という本に、こんな話が掲載されています。
「勝利者は決して諦めない」1945年、メジャーリーグに ピート・グレイ という選手がデビューしました。子供の頃から「メジャーリーガーになりたい」と言っていた彼にとって、それはまさに、夢が叶った瞬間でした。しかし彼は最初から野球がうまかったわけではありません。むしろ周りの子供よりも明らかに下手だったといいます(中略)それでも彼はあきらめず、自らプロテストを受けに行きました。しかし、結果は不合格。最終的に彼は、メジャーでもマイナーでもない、小さな独立リーグに入ることになります。ただ、それは活躍できなければ、私の全財産を差し出すと言った、彼の熱意にオーナーが心打たれた結果。野球の腕が認められたものではありませんでした。彼はひたすらに努力を続けます。そして、ついにマイナーではありますが、プロ契約を結ぶことができました。そして彼はマイナーリーグでMVPを受賞するほどの大活躍。メジャーチーム・セントルイスブラウンズが、彼を採用するに至ります。彼のメジャー初打席は残念ながら三球三振でした。しかしそれを見た観客は一斉に、彼に対して惜しみない拍手を送ります。それは、彼が6歳のときに列車事故に遭い、片腕を失っていたから。彼は隻腕のメジャーリーガーだったのです。彼のメジャーリーグ生活は残念ながら1年で終わってしまい、その後は故郷で少年たちに野球を教える指導者となりました。彼は子どもたちに対し、こんな言葉を送っていたそうです。
「A winner never quits.(勝利者は決してあきらめない)」
ちょっといい話―いますぐ泣ける!感動の実話100選! 140,141ページから引用
感動する話として掲載されていますが、
この話からも、夢や目標を達成するのは才能ではなく「決して諦めない心」が大事で、
「自分の能力 = 潜在意識」が重要だとわかります。
現実を見つめ、自分を知ることが重要
夢や目標を達成するためには、自分の能力を最大限に活かす必要がありますが、
その前に「自分を知る」必要があります。
能力を最大限に活かすためには、自分は何に長け、何が足りないか?を知らなければ、
伸ばすことも、活かすことも、改善することもできません。
問題の根源は自分であり、私たちはその真実を直視しなければなりません。なぜなら、それを直視しないうちは何も変えることはできないからです。誰でも状況が好転して欲しいと思っていますが、現実を直視するのを拒んでいる限り、状況は好転しません。何かを変える必要があるということを認識して、初めて変化が訪れるのです。
あなたの潜在能力を引き出す20の原則と54の名言 22ページから引用
また、論語・孫子・三国志などの歴史の言葉を集めた本である
中国古典・人生に役立つ言葉100 に、孫子が言った言葉が記載されています。
「彼を知り己を知れば百戦殆(危)うからず」”相手を知り、自分を知っていれば、何度戦っても危なくない” もともと、二千年数百年前に中国で活躍した「孫子」という兵法家のいったことばで、戦略戦術の教科書「孫子」にある言葉だが、何も戦争だけではない。(中略)自己についての認識も十分でなければ事業は成り立たない。意欲だけあっても、己の実力や置かれている状況を知らなければ独りよがりに終わてしまい、成果をあげるどころの話ではない。
中国古典・人生に役立つ言葉100 66,67ページから引用
このページは「戦いに勝つための心得」として紹介され、
著者の 村山 孚 さんは、人間関係や、ビジネスに置き換えた紹介をされていますが、
「戦」を、夢や目標に置き換えて考えることができます。
能力を最大限に活かすための計画を立て、 夢や目標を達成するために行動する
自分の弱み・強みを知ったら、能力を最大限に活かすために、
自分の弱みを改善し、強みを伸ばすための計画を立てる必要があり、
それと同時に、夢や目標を達成するための計画・戦略も練る必要があります。
自分に忍耐力が足りないと思えば、忍耐力を鍛える必要があり、
自分に自信がなく、いつも物怖じしてしまうのが弱点だと思ったら、
自信が持てるような心構えを持ち、意識を変える必要があります。
夢や目標を達成するためには「ポジティブ」の方が良いとされています。
「ネガティブが重要」といった書籍もありますが、
自己啓発本の大半は「ポジティブ」を重要視しています。
上で紹介した、
あなたの潜在能力を引き出す20の原則と54の名言 に、こんな文が記載されています。
悲観主義者はあらゆるチャンスの中に困難を見るが、楽観主義者はあらゆる困難の中にチャンスを見る。
もし成功したいのなら、「無理だ」「できるはずがない」というフレーズを口にしたり思ったりするのをやめる必要があります。なぜならそれらのフレーズは私たちの力を奪ってしまうからです。その結果、新しいことに挑戦して人間的に成長する機会を失うことになります。
あなたの潜在能力を引き出す20の原則と54の名言 46,76ページから引用
自分に自信を持ち「必ず夢や目標は達成できる」と信じないと何事も達成できません。
叶うと思えば、達成できる確立が0%から1%になります。
自分を信じることで、自分の理想へ一歩近づくことになります。
また「思考は現実化する」で有名なナポレオン・ヒルが書いた
「巨富を築く13の条件」に、こんな詩が掲載されています。
負けると思ったらあなたは負ける
負けてなるものかと思えば負けない
勝ちたいと思っても、「勝てないのではないか」と思ってしまったら、
あなたは勝てない
負けるのではないか、と思ったらあなたはもう負けている
なぜならば、成功は人間の思考から始まるからだ
すべてはあなたの心の状態によって決まるのだ
自信がなければあなたは負ける
上に登りつめるには高揚した精神が必要だ
何かに勝つためには自信が必要だ
人生のたたかいに勝つのは、必ずしも最も強くて、
最もすばしっこい人ではない
最終的に勝利を収めるのは、”私はできる” と思っている人なのだ巨富を築く13の条件 44ページから引用
夢や目標を達成するために行動する
自分の能力を最大限に引き出すために意識改善を行いながら、
実際にどうすれば夢や目標が達成できるかを考える必要があります。
そして、戦略・計画を練ったあとは、行動すること。
計画するだけ、願うだけではもちろん夢・目標の実現には至りません。
たいしたことができないからといって、何もしないのは最悪の間違いである。今すぐ、自分ができることをせよ。
「できればやる」と「絶対にやる」の違いは何か。できればやるという姿勢なら、都合のいいときしかやらない。絶対にやるという姿勢なら、言い訳をせずに結果を出す。
いったん行動を起こせば、さまざまな恩知を受けることができます。新しいスキルを覚え、経験を積み、難しそうに見えていたことが簡単になり、賛同者を引き寄せ、徐々に道が開けてくるのです。
人生で何かを成し遂げたいなら、じっと座ってうまくいくことを祈っていてはいけない。あなたはそれを実現するために行動を起こさなければならないのだ。
あなたの潜在能力を引き出す20の原則と54の名言 163.164.272.273ページから引用
とにかく行動すること。
そして、失敗しても諦めないことが重要です。
失敗とは、成功へ導いてくれる良薬でもあります。
失敗から「どうして成功しなかったのか?」「なぜ失敗してしまったのか?」
という事を学び、次の計画に活かし、同じ過ちを繰り返さないようにすれば、
自ずと夢や目標達成が現実化してくるでしょう。
目標達成には、その他にも色々と必要なことがあると思いますが、
色々と試し、学びながら、諦めずに行動しましょう。
さらに自分を高め、夢や目標を達成したい方は、ぜひ読んでみてください。
コメント